祝・運転免許証

日、郵便にてデンマークの運転免許証が届きました。有効期限は2033年まで。極悪人のような顔写真付きで、これが後15年も使う免許証なのかと思うと若干、残念な気がしますが、とにもかくにも、晴れてデンマークで公の資格が取れました。

許証は、日本人だと、日本の免許証との交換で発行してもらえます。つまり、筆記試験も路上テストもなし。これは、大変ありがたいことです。日本以外で、交換が認められる国はそうそうありません。日本人の運転技能が認められているという嬉しさの一方で、車線は反対、マニュアルギアで慣れない私のようなドライバーを無試験で社会に放出して大丈夫なのかしらとも思います。日本ではオートマ限定でしたが、デンマーク移住の前に教習所へ通い、限定解除してきました。それなりに練習はしていますが、いざ走ってみると、ボーンホルム島には坂が多いことに気が付きました。よくエンストする交差点は少し傾斜がついていて、アクセルの踏み込みがたりないことも分かってきました。幸いなことに、夏の観光シーズンが終わり、車はほとんど走っていないので、壮大な自動車教習所を時速80km(法定速度)で走っているようなものです。それでも不安なので、デンマーク語の学校に行くときは、バスを使っています。バス停まで車。そこからバスです。みんなからは笑われています。

っとも、この免許証。手元に届くまでに実に7か月かかりました。

続きに必要なものは、日本の免許証(免許の英訳はデンマーク大使館が有償でやってくれます)、デンマークの医師の健康診断書など。届け出先はコペンハーゲン市役所です。

大使館や医師のところを駆け回り、やっと書類が一揃い。意気揚々と市役所に行ってみると、事前予約が必要とのこと。仕方がないので、後日出直しです。予約して再訪してみると、担当の若いお兄さんが「この医師の診断書、古い書式です。書き直しが必要です。しかもすべてのページに医師の署名が必要です。書き直して持ってきてください」と言うではありませんか。また医者!デンマークで医師といえばホームドクターです。予約が必要です。数日かかります。仕方がありません。もう一度医師に電話して予約を取り直さねばなりません。そして市役所も再度予約せねばなりません。

さらに、市役所の人がいうには、「入国してから3か月以内の申請であれば即日、仮の免許証を発行できるが、それを経過するとできない」。そんな話は聞いたことがないのですが、そういうのだからそうなのでしょう。私だって無駄に3か月近く、何もしなかったわけではないのです。デンマークでホームドクターの登録をするのに数週間かかり、ドクターが決まってから予約まで数週間かかったからこうなったのです。市役所の人は割と機嫌の悪い女性が多いのですが、男性が担当の時は当たりです。基本的にほがらかな男性が多いです。「急げ!急げば間に合う」と笑顔のお兄さん。

度、医師の予約を取りました。前回のときは、男性医師でしたが、イースターか何かで休暇を取っているということで、事情を話すと特別に別の女性の医師が見てくれることになりました。デンマークでは医者は女性のほうが優秀です。てきぱきと書類にサインをし、厳封にして渡してくれました。すぐに市役所にも行って、仮免許の取得に間に合いました。ペラペラの小さな薄い紙に、前と同じお兄さんが自署してスタンプをポンと押してくれました。仮免許の有効期限は3か月、デンマークの免許が発行されるまで、最大で6か月かかります。「忘れずに更新してね」と笑顔のお兄さん。

局、私の場合、免許の発行まで7か月かかりましたから、仮免許の更新は2回行いました。免許の所轄は警察ですが、警察には1度、市役所には2度、督促の電話を掛けました。警察から「運転を許可します」という通知がメールで来たのが、9月15日。免許がコペンハーゲン市役所から届いたのが、本日。10月16日。なにかれにつけ、この調子です。いちいち目くじら立てていては、デンマークでは暮らしていけません。むしろ、スムーズに郵便で届いてびっくりしたくらいです。

かし、なんといっても免許証。真新しいカードを見ていると、少しづつデンマークの社会に受け入れてもらえたような気がしてうれしいです。ニヤニヤしながら眺めています。