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デンマーク 移民の第一歩

婚ビザがおりました。正しくは結婚ビザではなく、「家族が一緒になるためのビザ(Family unification visa)」ですが、ここでは結婚ビザとしておきます。申請から許可まで10か月かかると聞いていましたが、7か月でビザがおりました。しかも、取り立てて何事もなくスムーズに許可が出ました。申請が却下されることもしばしばなので、ずっと冷や冷やしていましたが、杞憂に終わりました。

て、さっそくボーンホルムの役所から連絡が入りました。次のステップ「お仕事探し」です。働かざる者=納税せざる者とみなされるデンマークでは、元気な限り働くことが求められます。年金の支給年齢も平均寿命とともにどんどん上がっていって、現在は67歳。今18歳の若者が支給されるのは彼らが75歳になったとき。いやはや、福祉国家とはいえ、果てしない貢献が求められるのも事実なのです。その果てしない旅の第一歩、「ジョブ・センター」。来週の火曜日に担当者と面談です。

ンマークの「ジョブ・センター」と移民をめぐるストーリーを描いた短編コメディーがあります。Der er en yndig mand (2003)です。デンマークの国歌、Der er et yndigt land「愛すべき国」をもじって、「愛すべき男」というタイトルが付けられています。その男、ラースは失業中。仕事探しの最中に幼馴じみのイダに会います。イダは念願のデンマーク語教師の仕事を見つけたばかりで大喜び。そんなIイダに淡い恋心を抱く、ラース。意外な展開は、ジョブ・センターがラースと移民であるハッサンの市民番号を取り違えるところから始まります。ラースの元に「デンマーク語クラス」の参加要項が届くのです。もちろん断るつもりのラースでしたが、そのクラスを教えるのがイダだと知って、ハッサンに成りすますことに。

ちゃめちゃなラブ・ストーリーですが、オスカーの最優秀短編賞を取りました。デンマーク人の差別的ジョークややる気のない役人の働きぶり、ジョブ・センターの長い列など、細々としたところに現代のデンマークの姿が映されています。デンマークというと洗練されたイメージがありますが、やはり現実はもっと泥臭いのです。そうと分かったうえで、私はこの「愛すべき国」のために、ほぼ残りの生涯を捧げて貢献するつもり。移民の一歩の始まり、始まり、なのです。

 

 

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