デンマーク人の名前

国人の名前というのは、みんなジョンとかトムとかメアリーとかかと思っていましたが、デンマークに来て初めて、国によって大きく違いがあるのだと知りました。

表的なデンマーク人の名前は、男性だとキム。ミケル、フレデリック、クリスチャン、ヤコブ。イェスパー、ケアスパー、ラース、ラスムスとなるとかなりデンマーク色が濃い名前といえるでしょう。さらに、イェッペ、ボーといった妖精みたいな名前もあります。これらの名前の末尾に「セン」を付けると苗字になります。ミケルセン、フレデリックセン、クリスチャンセンといった具合です。「セン」は息子という意味から派生したもので、かつて家督を男性が継いだ時代の名残です。

は男女同権なので、名前にもそれが反映されています。結婚したときに改名しますが、多くの若いカップルは男性の苗字を使わずに、新しく作ります。男女二人の苗字を合わせるのです。ですから、ミケルセン家とフレデリックセン家が結婚した場合、例えば、ミケルセン-フレデリックセンという長い苗字になります。こういった場合、女性のほうがこだわりが強いのか、女性の苗字を先に持ってくるのが一般的なように見受けます。あるデンマーク人は結婚後、夫婦は改名せず、子供だけ新しい苗字にしたため、家族三人苗字が違うと話していました。面倒くさい話です。次に子供が結婚したら、どうなるのか聞いたところ、その時はどちらかを選ぶしかないだろうとの全うな返事が返ってきました。

て、代表的な女性の名前はどうでしょうか。マリア、ユリア、リサ、カヤはきれいな名前です。イェーテ、メェーテ、メリェーテ、アネーテとなってくると発音が難しくなります。デンマーク語では「R」はがうがいするときの要領で「ンガ」という音になるので「ンガイケ」のような名前もあります。「GR」で始まる名前はさらに難しく、「ングリュ」(Gry)や「ンガレーテ」(Grethe)はもはや日本語表記ができません。昔の名前はクラッシックで美しいものが多いですが、発音が難しく「ゲートンルード」(Gertrud)などは練習してからでないと、名前を呼べません。こうやってみると女性のほうが名前のバリエーションが豊富です。

前はさらに、二つの名前が組み合わさって、一つになっていることもあります。例えば、女性でアンネとマリーで「アンネマリー」。インゲとマリーで「インゲマリー」。男性でもポールとエリックで「ポールエリック」。この場合、略してはいけません。アンネマリーさんを勝手にアンネさんと呼ぶと怪訝な顔をされます。

々、私のことを「タエマキ」と呼ぶデンマーク人がいます。リズムはこの「アンネマリー」と同じです。私の名前があまりに短いので、苗字のマキも含めて名前だと勘違いしたらしいです。最初は「タエマキ」と呼ばれるたびに気持ち悪く感じましたが、最近はこのリズムにも慣れました。でも、いつかはデンマーク風のニックネームをつけて欲しいなと思っています。