ペダスカー教会、それともペダス・カー?

ペダスカー村のペダス教会

本語の通りや寺院を英語に訳すと、日本橋通り→Nihonbashi-dori Streetや、浅草寺→Sensouji-Templeという表記になります。

どうでもいいことかもしれませんが、私はいちいち違和感を覚えてずにいられません。なぜなら、doriとStreetで二重表記だと思うからです。jiとTempleも同じ理由です。

固有名詞にはそれぞれ由来があります。「浅草の寺」と読むか、「SensoujiのTemple」と読むかによって、本来の意味が違ってこないでしょうか。

年の私の鬱屈を晴らしてくれたのが、こちら、ペダスカー村にある教会。その名をPeders Kirke(ペダス教会)。日本ならペダスカー村にあるPedersker Kirke (ペダスカー教会)になりそうなところですが、ぐっとこらえてペダス教会にとどまってくれました。

というより、本来は、教会が村より先にありました。ですから、物事の順番は、ペダス教会のあるペダスカー村、というのが正しいのです。では、ペダスカーのカーは何を意味するのでしょうか。実によい質問です。ペダスカーのカーは、Kirkeの古語。つまり教会です。ペダスカー村、という名前は、ペダス教会の村、という意味なのです。

れを日本式にPedersker Kirke(ペダスカー教会)とやられてしまっていたら、「ペダス教会・教会」と二重表記になってしまうところでした。

ーンホルム島には、このように教会から命名された村がいくつかあります。ルッツカー村。オルスカー村。ニューカー村。クレメンスカー村。クヌスカー村。イブスカー村。ポウルスカー村など。いずれもカーが語尾に来るのは、それぞれの村に教会があるためです。ルッツカー村のルッツ教会。オルスカー村のオルス教会、といった要領です。

どの教会も大変古いものです。私の村の教会、ペダス教会は聖ペダーを祈念して1150年に建立されました。その他、ボーンホルム島にある教会のうち、4つは円柱型をしています。世界的にも珍しいそうですが、見た目の愛らしさとは裏腹に、要塞として建設されたのがその理由だそうです。

ろいろ教会のネタは尽きません。とにかく、私は、カーの意味にこだわった島の先人に、敬意を表します。翻って、なぜ日本では二重表記が当たり前なのか、未だに腑に落ちません。