郵便待てど暮らせど

便が届きません。1か月前までいたホイスコーレ(Suhrs Højskole)に転送されてしまって、一向に島に届かないのです。ホイスコーレはコペンハーゲン、私はボーンホルム。バスとフェリーを乗り継いで、片道3時間です。おいそれと取りに行ける距離ではありません。郵便局に問い合わせること2回。ようやく何が起こっているのか分かってきました。

ンマークはFolkeregisteretという国民背番号制をとっています。ツーリストで入国するときは関係ありませんが、それ以外のビザで滞在し定住先がある場合は、外国人もFolkeregisteretに登録します。登録すると住所や銀行口座と個人が紐づけられます。引っ越しをした場合などは、Folkeregisteretから郵便局に自動的に転送先が知らされる仕組みになっています。Folkeregisteretはオンラインで簡単に操作できるので、一見すると便利なシステムに思えます。ところがここに落とし穴がありました。

は3月から6月までホイスコーレに寄宿。その間、コペンハーゲンに住所を移しておきました。そして、ホイスコーレが終わった時点でコペンハーゲンからボーンホルムの住所に戻しました。これで何も問題ないはずだったのです。しかし、そうはいかないのがデンマーク。この自動転送システムの有効期限が6か月だそうで、私のように2回住所変更をした場合、最初の変更情報がまだ有効だというのです。

まり、9月まですべての郵便物がコペンハーゲンのホイスコーレに転送され続ける、ということです。なぜこのようなシステム設計になっているか、神のみぞ知る世界です。さらに、悪いことに昨今の郵便事業の経営難から人員削減やシステム変更が行われていて、郵便局では顧客の住所を手動で変更できなくなったというのです。

メールやオンラインで便利な社会になったとはいえ、さすがに郵便物が一切届かないのは困ります。今のところ、この落とし前をどうつけてくれるのか、まだ分かりません。

んなときはどうするか。デンマーク人が唱える秘密のマントラをつぶやきます:Sådan er det bare…(ソダン エア デ バー)。ざっくり訳すと「そんなもんだってばー」。フランス語で言えば、ケセラ セラといったところでしょうか。「世界でもっとも幸せな国」デンマークですが、実情は「世界でもっとも諦めのよい国」なのではないかとこっそり思っています。「そんなもんだってばー」