クオリティー・オブ・ライフ

 

こ2日間、ずっとクオリティー・オブ・ライフについて考えていました。今日の介護ヘルパー学校の授業では、グループごとの宿題の発表がありました。それを自分なりに総括してみたくて、グラフを作ってみました。

れは、「自分たちにとって、クオリティー・オブ・ライフに必要な要素」として挙げられた5つのキーワードを全グループ集計したものです。青色は「精神的なもの」、緑色は「人間関係」、赤色は「生存要件」に関するものを示しています。この分類は、教科書に載っていた三分類(Madis Kajandisというスウェーデンの精神科医による)に基づいています。

れを見ると、私のクラスメートは「精神的なもの」を重要視しており、中でも「自然」がトップになっていることが分かります。非常に興味深い点です。ボーンホルム島は自然に恵まれており、特にこの時季は鳥が鳴き、新緑にあふれ、まるで桃源郷のような趣きすら感じさせます。そのせいか、私達はこの自然から多大な恩恵を感じているのかもしれません。精神的なものの中では、次に「自由」が挙がっていて、これはいかにもデンマーク人らしいと感じました。

「人間関係」は家族、愛情、友達から成っています。どれも高い数値を示しています。北欧人は個人主義とよく言われますが、家族の基盤はことのほか強いのです。

ボーンホルム島の自然

外だったのは、「生存要件」に相当する要素が少ないことです。具体的には仕事やお金、家などの衣食住がこれに当てはまりますが、お金と回答したグループは皆無でした。これを見て、私は、コペンハーゲンで同じ調査をしたらどういう結果になるだろうか、と思いました。さらに、日本だったら?

や、日本でもクオリティー・オブ・ライフはQOLと略されて呼ばれるほど、一般的な考え方として浸透しています。医療現場で用いられ、身体能力の低下に伴う患者のQOLを指すことが多いかもしれません。また、似たような言葉として、ワーク・ライフ・バランスがあります。それは「残業」「休日出勤」などの文脈で使われます。働き方が変われば、クオリティー・オブ・ライフも向上することでしょう。

し、私が今、東京で働いていたら、「自分にとってのクオリティー・オブ・ライフ」、なんと答えたでしょうか。「時間」「自由」「仕事」「趣味」「アロマ」「高級化粧品」「ショッピング」「グルメ」「評価、認知されること」・・・とにかく、ストレスの多い毎日であったことは間違いありません。仕事は好きだったけれど、毎日愚痴ばかり。衝動買いやグルメ探訪でストレス発散して、心の癒しにしていた気がします。あの頃は、間違っても「自然」が自分の生活に不可欠な要素だとは答えなかったでしょう。それはコペンハーゲンでも同じかもしれません。コペンハーゲンには大きな公園や海辺がありますが、「自然」と呼ぶには都会すぎます。

ーンホルム島。東京やコペンハーゲンに住んでいた頃の自分には、想像もできなかったような生活を、今、送っています。田舎と言ってしまえばそれまでですが、私にとっては、すでに代えがたい場所となりました。ここには、高級化粧品もグルメもないけれど(※)、時間と自由と自然があります。それが私のクオリティー・オブ・ライフを高めてくれている、としたら、多少の不便には目をつむって、お日様にゆっくりと感謝しなければならないのかもしれません。

 

※ボーンホルム島にはミシュラン一つ星レストランがあります。私は行ったことがありませんが、ちょうど上に掲載した写真の岬の突端くらいに位置しています。バスも通らない辺鄙なところにあって、夏だけ営業のレストランです。

 

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