スピーチ好きなデンマーク人

ンマーク人は普段はむっつりしていることが多いと思います。必要以上に愛想笑いをしたり、おべんちゃらを言ったりすることはあまりありません。しかも、シャイなところがあって、初対面の人同士だとなかなか場が和まず、お酒が入らないと互いに打ち解けないのもデンマーク人らしいところです。普段、人前で歌うとか派手にパフォーマンスして注目を浴びようとか、あまりそういう傾向は見受けられません。授業中、クラスで発言するとなると、緊張で白い肌をぽーっと紅潮させている美少年もいるくらいです。

んなデンマーク人ですが、なぜかスピーチは得意。誕生日、結婚式、キリスト教のConfirmationと呼ばれる儀式、結婚記念日、なにかとかこつけては家族で集まることの多いデンマーク人ですが、そのたびによくスピーチを披露します。純粋なスピーチはもちろん、替え歌だったり、自作の詩だったり、ジョークあり、パロディーあり。バリエーションは豊富です。聴衆参加型もあります。歌を歌ったり、合いの手を入れたり、聴く側もノリノリです。スピーカーに、無理やりスピーチをやらされている感はまったくありません。場慣れしていて、格言の引用なども悦に入ったものです。

ログを書くにあたって、デンマーク語の格言集を探したら、実に多くのサイトが出てきて驚きました。「結婚」「人生」「女性」「政治」「宗教」「愛情」「文化」など、いくつかのカテゴリーに分けられています。スピーチのネタづくりに使われるのでしょう。

日、ブラック・ユーモアの大好きな甥っ子が結婚式でスピーチすることになりました。国際結婚で、挙式は相手の国で執り行ったため、参列したゲストのほとんどがデンマーク人ではありませんでした。普段辛辣なユーモアを披露して皆を笑わせる甥っ子ですが、この時ばかりは神妙な顔をして、「彼らにデンマークのジョークが通じるか?」と思案していました。

ンマーク人のブラック・ユーモアは、かなり辛辣です。彼らはゲラゲラ笑っていますが、私には何がおもしろいのかさっぱり分かりません。解説してもらっても、全然おもしろくありません。その後、今回の結婚式では彼の出番はなかったと聞きました。お国柄か、かなり正統派の教会での式となり、すべて滞りなくつつがなく執り行われたそうです。それでよかったと思います。

達の身近で、次にスピーチがあるとしたら、義姉の60歳か、私の50歳の誕生日です。その時までにデンマークのブラックなジョークを練習して披露したいと思います。