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ボランティア「ぽかぽかの部屋」

 

れが月に一度開かれるボランティア・グループ「ぽかぽかの部屋」の様子です。普通の毛糸屋さんのようですが、実は少し趣向が変わっています。まず、毛糸はすべて寄付されたもの。ここに集う編み手さんはボランティアで、好きなように毛糸を持ち帰ります。そして、手袋や靴下、ショール、帽子などを編みます。編み終わったら、今後はそれを「ぽかぽかの部屋」に持って来て、返します。この手袋などは難民センターに贈られるのです。つまり、困った人を少しでも助けようというのがこのボランティアの目的なのです。12年ほど前に、コペンハーゲンで始まり、今ではデンマーク全土に活動が広がっているそうです。私が参加しているのは、島の「ぽかぽかの部屋」。デンマーク語だとVarm Stueです。

ころが、実際に集まる部屋は小学校に併設された用務員室のようなところで、暖房もなければトイレもありません。あんまりぽかぽかではないのです。でも、心はぽかぽか。コーヒー飲みながら、楽しくおしゃべりして、情報交換します。編み終わった作品をどっさり持って来て、新しい毛糸を選んで、そのまま帰る人も沢山います。何グラム持ち帰ったか、どんな作品を持ってきたかで、個人別に、グループの責任者が大体の収支を管理しています。何を編むかは、一応難民センターのリクエストに応えるようになっていて、「ただいま、赤ちゃん用の前掛けが10枚必要」とか「子供用の手袋お願いします」とか、特定されているときもありますが、基本は自由です。島には年金生活者のおばあさんで編み物が得意な人が大勢いるため、作品もいろいろ。毛糸の色を合わせながら、次は何を編もうかな、と思案しています。

は5本指の手袋スペシャリストです。4本針は嫌がられるそうで、手袋スペシャリストはけっこう重宝されています。

本でも同じようなコンセプトで編み物をしている団体を知っています。福島で被災したおばあちゃん達のもとに世界中から毛糸が集められて、それで編んだ作品を全国のバザーで売るというものでした。名前は忘れてしまいましたが、大手町でショールを買ったことがあります。シルクとウールの外国産の毛糸でとても気持ちがよくて、しかも安かったのを覚えています。

うやって考えると、編み物というのは、毛糸と編み棒があれば、どこでも誰でもできること。それが世界をつなぐと思うと、ぽかぽかです。しかも、大概、どこの家庭にも使われていない毛糸がしまってあるものです。色が嫌い、編みかけでやめた…など、捨てるに捨てられない毛糸を、ボランティアで使ってもらえれば、気持ちがいいし、こうやって一同に集めると、大きな力になるものです。作品を見ていると、「あら、これ素敵。私欲しいな」と思ったりします。でも、もちろんもらえません。トイレもないし、ボランティアって、健気です。

作品の一部

 

 

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